【エキスパートナース】
Vol.30 2014年11月 臨時増刊号

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─表紙・目次─

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・[シーン1 ] 心臓カテーテル(PCI)術後に帰室した患者さん。/突然、頭痛・めまいを訴えた/
・[シーン2 ] 胸腔ドレナージ施行中の患者さん。/呼吸苦を訴えはじめた/
・[シーン3 ] 吐血があって検査入院の患者さん。/顔面蒼白になりバイタルサインが変化した/
・[シーン4 ] 不穏状態の患者さん。/意識レベルが低く、瞳孔不同が出現した/
・[シーン5 ] 急性腸炎による脱水で入院した患者さん。/心窩部痛、嘔気・嘔吐が出現した/

・[シーン6 ] ポリペクトミー術後、帰室した患者さん。/急激な腹痛の悪化を訴えた/
・[シーン7 ] 脳梗塞の患者さん。/尿道留置カテーテル交換2時間後、尿量が急激に減少し、血尿が見られた/
・[シーン8 ] 腰痛を主訴に入院した患者さん。/腰痛部位の変化、チアノーゼ、足趾色調不良、感覚鈍麻を訴えた/
・[シーン9 ] 肺気腫で入院中、せん妄も出現している患者さん。/しきりにおなかをさすり、落ち着きがない
・[シーン10] COPD既往の患者さん。/熱傷で入院し人工呼吸器管理になったが酸素飽和度が下がりアラームが鳴った

・[シーン11 ] 肺血症性ショック合併で入院中の蜂窩織炎の患者さん。/急激な血圧低下、全身状態の急激な悪化が見られた/
・[シーン12 ] 右被殻出血で緊急手術を受けた患者さん。/NGチューブ交換後、エア注入音が弱く、酸素飽和度低下、咳嗽・発熱が出現した/
・[シーン13 ] 肺炎で入院中の患者さん。/酸素飽和度の急激な低下と呼吸音の左右差が出現した/
・[シーン14 ] 重症肺炎で人工呼吸管理中の患者さん。/末梢皮膚に網目状皮疹が現れた/
・[シーン15 ] 右大腿骨頸部骨折で入院中の患者さん。/夜間の不穏、ベッドからの転落が疑われた/

・[シーン16 ] 人工股関節置換術後、ドレーンを抜去した患者さん。/歩行訓練開始後、突然胸痛を訴え、脈が弱くなり、四肢末梢の冷感が出現した/
・[シーン17 ] 蜂窩織炎で入院中の患者さん。/抗菌薬投与直後、喉の痛みを訴えた/
・[シーン18 ] 尿路感染症で入院中の高齢患者さん。/夜間転倒後、頸部痛や四肢の麻痺・しびれが出現した/
・[シーン19 ] 中心静脈栄養施行中の患者さん。/心拍数上昇、血圧・酸素飽和度の低下が見られた/

コンテンツ・レビュー・読み放題─

チーム医療・多職種連携という言葉には、”いまさら感”を禁じえません。現場で協同して物事に当たるということは、特にチーム医療が協調されるよりずいぶん前から、救急・集中医療では普通に行われてきたことだからです。人的、物的、そして時間的な制限のなかで、いい意味で手段を択ばず患者さんの容態を改善させなくてはならないということが、暗黙のうちの私たちの共通の目標になっているからでしょう。

さて、チーム医療、多職種連携が説明される際、患者さんを医療スタッフがぐるりと取り囲んでいる図をよく目にしますが、これはとても適切とは言えません。異なる立場であっても同じ目標に向かって、それぞれの立場から行えるベストを尽くすことが本当のチーム医療ではないでしょうか。医師、看護師、薬剤師、といった職域、あるいは患者さんの傍らにちょうど居る立場、リーダーとしての立場、管理的な立場、というさまざまな距離や役割、経験年数、といった、まったく異なった属性であっても、目標を同じくしてそれぞれがとれる行動をとるということです。クリニカルパスでは、このあたりははっきりしており、患者さんの目標状態=アウトカムという呼ばれ方をすることもあります。

さて、本書「急変サインの見抜き方」においては、ベッドサイドで患者さんの変化の兆候を目にすることからストーリーが展開します。その場にいない医師には状況を正確に伝えることが大事ですが、医師による処置が始まるまで漫然と待っていると、介入が後手後手になる病態もしばしばです。

ここで最善をつくせるかどうかは、冷静にしっかり考える力と、考えられる疾患・状態などに対する臨床推論力が鍵になります。これは医師のように鑑別診断を挙げようということだけを指すものではありません。起こっている異常の原因を切り分けていくことも大事だということを強調しています。つまり、尿量減少⇒腎不全、ではなく、カテーテルの位置異常や閉塞、破損等の有無からチェックし問題を切り分ける力が必要であるということです。逆に、肺塞栓、心筋梗塞のような緊急性の極めて高い疾患が疑われ、準備や急変対応、医師に伝える力が大事になってくる場面もあるでしょう。また、先を見越したケアができればその後の治療をスムーズにします。

本書に取り上げられたシーンをイメージしていただき、落ち着いてベストを尽くせるスキルを磨いて下さい。どれも重要で経験年数によらず学んでいただきたい内容です。みなさまのよりすばらしいケア。チーム医療の一助となることでしょう。

本誌は、「照林社」のサイトにて10ページ程度ですが、読み放題です。