作業療法領域のおすすめ専門雑誌『作業療法ジャーナル』を紹介・ガイドしています。
表紙、値段・価格、発行、創刊、出版社公式サイト、内容の概要などの媒体基本情報の他、読者層・対象職種、豆知識、プレゼントや当サイトオリジナルの紹介文・レビュー、誌面イメージ、口コミ評価、豆知識などの情報を掲載しています。最新号のみではなく、バックナンバー、増刊号も紹介しています。
Contents
媒体の基本情報・概要
作業療法士ほかリハビリ専門職の学術的・実践的な研鑽情報を発信するおすすめの専門雑誌『作業療法ジャーナル』!
三輪書店│Fujisan(富士山マガジン)
1冊(単品)価格・値段:2,200円
1年間定期購読価格:30,800円(一般号12冊+増刊号1冊)
判型・サイズ:B5判
発行:月刊(一般号 年12冊)+7月(増刊号 年1冊)
発売日:25日(一般号)
(※:発売日は、土・日曜日や祝・祭日の関係により前後することがあります。)
(※増刊号の発売日は日本作業療法学会の開催に合わせて調整されます。)
創刊:1989(昭和64・平成元)年
発行部数:8,000 部
出版社:三輪書店(since1968(昭和43)年)│広告媒体[PDF版]
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媒体関連キーワード : 作業療法/リハビリ/臨床/実践/講座
読者層(職種) : 作業療法士│作業療法士を目指す学生│介護福祉士│社会福祉士│精神社会福祉士│理学療法士
オリジナル紹介文
媒体概要/紹介文/レビュー
『作業療法ジャーナル』では、学術的・実践的な研鑽の材料と、多岐にわたる関連情報を提供しています。学生が学ぶ基礎から臨床・実践のベテランの域までを網羅しています。作業療法概論、基礎作業、臨床実習とケーススタディ、日常生活活動・社会生活行為、作業療法研究、作業療法評価、発達過程作業療法、精神機能作業療法学、高次脳機能作業療法、身体機能作業療法、高齢期作業療法、地域作業療法、といいた作業療法にかかわるすべての領域を網羅しています。
臨床で経験することが多い疾患の病態、診断基準、重症度分類などから、リハビリテーションの流れやポイント、他職種との連携などの基礎知識を押さえ、評価やアプローチを正しく実施するための具体的なノウハウへと導く系統立った解説となっています。OT臨床の目の付け所・勘所が身に付く、新人教育や臨床実習の手引きにも最適です。臨床現場で日々奮闘する皆様の力強いパートナーとして、日常臨床の生き生きとした場面を切り取ったコラムも必読です。本書を常に身近に置いていただき、頭から溢れるほどの情報量が詰まったおすすめの雑誌です。各疾患に関する医学情報のアップデートはもちろん、リスク管理や大腿骨頸部骨折、認知症、いくつかの疾患を統合した構成など、幅広く、細かなニーズにもしっかりと応えられるものとなっています。
通常号では、まず「特集」にて臨床に直結する具体的でトピカルなテーマを多彩な執筆陣によって解説しています。臨床経験者向けには厳選されたテーマの「講座」や、若い作業療法士の臨床能力向上に寄与するための本格的連載コラム、さらに、さまざまな分野での臨床を紹介する「私のOT日誌」、「覗いてみたい?! 先輩OTの頭の中」などのコラムや、当事者によるエッセイも豊富に揃えています。年に1回発行の増刊号では、特に注目すべきテーマについてさまざまな切り口から解説しています。作業療法士、作業療法学生を中心にリハビリテーション専門職に愛読されています。
「作業療法概論」との観点からは、作業療法の中心概念である「作業」とは何かという点を軸に、前版までと同様、原理・理論や歴史から始まり、作業療法教育、実践の流れ、実践過程の実際例、さらには医療福祉制度や管理・運営に至るまで紹介しています。作業療法士を志す学生のための導入編となるテキストとしても活用できます。
1.作業療法とは/「作業」とは-作業療法にとっての「作業」の意味:作業と作業療法、作業療法の定義│作業療法の原理:時代背景と作業療法の歴史の概略、作業療法の萌芽、作業療法の誕生│リハビリテーションの歴史と作業療法:社会情勢の変化とリハビリテーションの歴史、作業療法の位置づけ、ICFと作業療法、リハビリテーションの今後と作業療法│作業療法の領域:作業療法の対象、作業療法の実践の流れ、作業療法の実施場所│作業療法の理論:ICFモデル、作業療法の基礎理論、作業療法の実践理論│世界の作業療法:世界作業療法士連盟(WFOT)、諸外国の作業療法
2.作業療法の教育/│作業療法の教育体系:作業療法および作業療法士に関する法律、作業療法の教育制度、作業療法のカリキュラム、作業療法の生涯教育、作業療法の実践教育(臨床実習を中心に)│医療倫理と作業療法士に求められる資質・適性:医療保健福祉職に求められる倫理、作業療法士に求められる資質・適性│多職種連携によるチームアプローチ:専門職チームの意義と意味、チームのタイプと特徴│EBMと作業療法:EBMの概念、作業療法におけるエビデンスとは何か、EBOTの実践
3.作業療法の過程/作業療法の実践過程:医療技術としての作業療法、作業療法の目的、作業療法の実践過程│評価と問題点の抽出:情報収集、初回評価、問題点,利点の抽出、統合と解釈│治療・指導・援助計画の立案・フォローアップ:治療目標の設定、治療内容・方法・手段の決定、再評価による効果判定と目標の再検討、フォローアップ│作業療法における思考過程と態度:クリニカルリーズニング、自己活用│作業療法の現場」:対象疾患、対象の時期、対象の場所
4.作業療法の実際/身体機能分野における作業療法実践過程:急性期の作業療法実践過程、回復期の作業療法実践過程、2症例を通しての身体機能領域での作業療法治療構造とリーズニング│精神機能分野における作業療法実践過程:急性期の作業療法実践過程、回復期の作業療法実践過程、2症例を通しての精神機能分野での作業療法の治療構造とリーズニング│発達過程分野における作業療法実践過程:病院での成人脳性麻痺者に対する個別作業療法、地域の小学校におけるコンサルテーションを主とした作業療法│高齢期分野における作業療法実践過程:通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、2症例を通しての高齢期領域での作業療法治療構造とリーズニング
5.医療福祉制度と作業療法の管理・運営/医療福祉制度:わが国の医療福祉政策、作業療法の診療報酬・介護報酬、リハビリテーション医療に対する経済学的な視点と作業療法の未来│作業療法部門の管理・運営:作業療法部門の開設と起業、管理運営の要素、日常業務と管理運営│作業療法の記録と報告:記録の目的と種類、記録の書き方、報告│作業療法教育の発展に向けて:作業療法に対する期待の高まり、作業療法の発展に必要なもの、作業療法士の生涯教育、皆さんに期待すること
作業療法士は、人間がなす「作業」を治療に用いています(=作業療法)。「基礎作業学」の観点からは、まず作業療法の基礎が理解できるよう、作業療法の理論や作業の分類を紹介している。また、人間の行動を“身体”と“心理”という大きな2つの側面から捉え、そこから「作業」を治療に持ち込むための仕組みを学ぶことができます。
1.作業と治療を理解するために(GIO,SBO,修得チェックリスト)/作業療法の成り立ち/人間と作業:リハビリテーションと作業療法、人間にある自然の力、作業療法の科学性、作業と治療の理解、作業療法の根拠、作業療法の計画と記録│作業の分類:作業の種類と分類、作業の意味・形態・機能、作業を名義的に分けてみる、作業と道具、ライフステージと社会生活の作業│作業療法の理論とその役割:作業療法理論の特徴と種類、人間作業モデル(MOHO)、カナダ作業遂行モデル(CMOP)、作業療法介入プロセスモデル(OTIPM)、作業科学、作業療法理論をとりまく状況/作業療法士に必要なコミュニケーションスキル:対象者の心理を知る、対象者が処理する障害心理、心理的外傷と外傷後成長、心理的支援、対象者の感情を探索して共感するスキル、作業療法の方針を話し合うスキル
/作業療法の体験/コミュニケーションスキルの演習:課題解説とワークシート、フィードバックと学習課題│作業,物づくりの課題解説:くす玉づくりの体験、くす玉づくりから作業療法を考える│作業,物づくりの演習ワークシート
2.作業と運動生理機能(GIO,SBO,修得チェックリスト)/作業と運動学/作業時に働く力と作用:力とは、動作と相互に作用する力、日常生活活動で使う用具と力、支持基底面と重心│作業時の筋活動と関節運動:骨格筋の構造と筋出力のメカニズム、日常生活で必要な筋収縮様式と筋力、日常生活で生じる関節運動パターン、日常生活活動の解析│運動を作業療法に応用するには:姿勢を保持する方法、立ち上がり動作、リーチ動作│運動を作業療法に応用した事例/作業と神経生理学/作業と筋電図:表面筋電図とは、日常生活活動における表面筋電図の記録と解釈│作業とニューロリハビリテーション:ニューロリハビリテーションの理解に必要な基礎知識、運動イメージ+ブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)、集中的作業療法による「学習された不使用」の改善、非侵襲的脳刺激を併用したニューロリハビリテーション/基礎作業学演習/│運動・生理学的テクニックを用いた作業療法学演習:演習課題名:立ち上がり動作の観察、演習課題名:重心移動と体幹の運動の観察、演習課題名:リーチ動作の観察│神経生理学の応用:電気工作で実験用具を作製する、日常生活活動や作業時の筋活動量を知る、運動反応時間を計測する
3.作業と心理(GIO,SBO,修得チェックリスト)/作業と心理学/作業を学習するための理論:人が自発的に行動するためには-オペラント条件づけ、人間の行動を誘発するためには-レスポンデント条件づけ、行動学習を利用した作業療法│作業を自発的に行い,継続するための理論:行動とは、行動を誘発する刺激のしかた-先行刺激、行動を継続させる刺激のしかた-後続刺激│行動学習の方法:分化強化-望ましい行動を増やし,望ましくない行動を減らすために、人間の行動のルール、望ましい行動のスケジュール/作業の分析/
作業を分析する手続き:作業を測定する、行動を誘発する刺激とその準備、行動を継続させる刺激とその準備、作業を学習したときの効果判定│作業の分析と作業療法への応用:行動分析の方法、作業と精神心理効果、精神機能作業療法の分析例/行動学習の基礎作業学演習/身体機能作業療法への治療応用:演習の目的、対象者のプロフィール、演習の手順│精神機能作業療法への治療応用:演習の目的、対象者のプロフィール、演習の手順
4.ライフステージと作業療法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/発達期と作業/作業と人間発達:成長と発達、発達と感覚統合、感覚統合理論にある3つの感覚、感覚信号処理と行動発現│作業と運動発達:運動発達の理論、乳幼児期の運動発達、運動・姿勢発達の指標
│知的発達の理論:知覚と認知、知的発達の理論│知的発達と作業課題:乳幼児期から青年期、前操作的表象の段階、具体的操作の段階、形式的操作の段階│発達過程の作業療法例:運動障害児の例、作業療法評価、作業療法計画と実施、発達過程に寄り添う作業療法士/青年期と作業/作業と人間関係の構築:個性の確立、人間関係の構築│作業と社会とのかかわり:人間関係の濃度、人の欲求と作業、集団に所属する人の作業│対象者の人間関係を支援する:感情障害の例、作業を介して他者への緊張感を弱める、作業量を調節して並行した集団に参加する能力を支援する、承認欲求に対して支援する、現実検討を促す、生活に役立つ情報を得る、集団生活のなかで自己表現を助ける、集団関係技能と作業/高齢期と作業/高齢期にある役割と作業:高齢期の身体、高齢期の心理、生きがいが保つ生活機能、高齢者の役割│高齢期の作業療法:蓄積された体験の活用、高齢期の作業療法例
5.基礎作業学の発展に向けて/基礎作業学の起点、作業の研究法、心身相関、社会の一員として
臨床実習は養成校の学生にとって、これまで学んできた知識と技術を実際の臨床場面で体験できる貴重な時間です。「臨床実習とケーススタディ」の観点からは、臨床実習を通して学ぶことのできる評価や治療の方法などをわかりやすく解説するとともに、対象者の予後を予測したうえで練習計画を立てることができる道筋を示すことに重点を置いています。また、臨床実習の手本となるような厳選された各領域のケーススタディを紹介することで、レジメの作成をサポートしています。
1.作業療法の評価と実施計画(GIO,SBO,修得)/評価計画:情報収集─処方を受けて対象者に会うまでになすべきこと、情報分析─評価計画を立案するために、評価計画─評価項目の選択とスケジュールについて│評価の実施:記録方法、目標設定、評価の解釈:結果の階層性、評価の解釈:予後予測│練習計画と実施:作業療法計画(練習計画)、練習方法、練習計画終了の判断
2.事例の書き方(GIO,SBO,修得)/対象者の情報│評価結果の統合とその根拠:評価結果を統合して標的行動を設定する、行動に必要な機能水準と比較する、予後予測に基づいて支援計画を立案する│評価と分析:障害の程度を測定する尺度、時系列データから判断する、効果判定のための観察デザイン、傾向線と統計学的検定、今後の予測と目標の変更
3.ケーススタディ(GIO,SBO,修得)/脳・神経機能障害:脳卒中急性期─手指の伸展が出現せず,予後不良と疑われた左片麻痺の例、脳卒中回復期─左片麻痺および左半側空間無視を呈した症例に対する復学を見据えた作業療法例、脊髄損傷回復期─ADL拡大を目的とした頸髄損傷患者に対する作業療法、神経難病─パーキンソン病の高齢男性に対する作業療法例│運動器障害:前腕切断─非切断肢に機能障害のある右前腕切断者のADLと家事動作練習、手外科─橈骨遠位端骨折術後からIADLが獲得できた作業療法例│がん:血液がん治療期─急性骨髄性白血病患者の陰性情動を低減して運動療法効果を高める、消化器がん─終末期消化器がん患者に対する作業療法│精神障害:統合失調症回復期─遂行機能障害にアプローチすることで家庭内での役割を獲得した症例、アルコール依存症─対処スキルの獲得を目指したかかわり│発達過程と高齢期の障害:発達障害─読み書きが困難な学習障害児への支援、アルツハイマ─型認知症─BPSDの軽減に向けた通所リハビリテーションでのかかわり
4.臨床実習(GIO,SBO,修得)/臨床技能習得の準備:作業療法士養成の基準、臨床実習の目的、臨床実習のスケジュール、臨床実習の準備│学習者の臨床技能:OSCE、CBT│指導者の臨床実習への準備:臨床実習の教育方法、クリニカル・クラークシップ/5.臨床実習とケーススタディの今後の発展に向けて/疫学により検証された作業療法効果を対象者個人に適用する、テーラーメイド作業療法の重要性/6.資料/対象者の現在と予後を推定するための資料:行動に必要な機能レベル、作業療法の参考とすべき診療記録および臨床検査の所見
│作業療法OSCEの課題と演習例:作業療法における面接、認知機能評価、片麻痺機能検査、基本動作の評価(姿勢反応)、ADLの評価と練習(更衣動作)
「日常生活活動(ADL)」は作業療法に欠かすことのできないテーマです。「日常生活活動・社会生活行為」の観点からはADLの行為ごとに、評価、訓練、訓練プログラム(事例演習)についてわかりやすくまとめています。また、訓練については、基礎(機能訓練)、部分(動作訓練)、全体(一連の流れで行う訓練)の3段階に分けて、各々の構成要素について、運動器、認知・心理、環境・福祉機器といった観点から学べます。
1.日常生活活動・社会生活行為とは/行為とは、作業療法の仕組み2.日常生活活動・社会生活行為概論/ADLの基礎:社会生活行為学とは、ADLを支援するために、作業療法士がADLを支援するために│ADL評価:ADLの評価分類・資料、作業療法士の視点、評価方法と記録方法│ADLの治療理論:運動理論、学習理論、生活における活動の定着
3.日常生活活動の障害領域別の支援/身体機能のADL・APDL/脳血管障害のADL・APDL│起居・移動:脳血管障害の起居・移動、評価と支援-総論、観察・動作練習・学習の要点、事例演習│食事:食事行為と機能障害、食事の評価、食事訓練,支援、脳血管障害者(片麻痺,仮性球麻痺)に対する食事訓練│整容:評価、支援、事例演習│更衣:評価、更衣練習、事例演習│排泄:評価、支援、事例演習│入浴:入浴の目的、入浴にかかわる要素、入浴の評価、入浴活動の支援(練習の内容)、入浴環境の調整、事例演習│睡眠・栄養・運動:睡眠、栄養、運動とエネルギー代謝│炊事:評価、支援、事例演習│掃除:掃除の意義、評価、掃除に必要な基礎能力、練習│買い物・経済管理:作業療法の評価、支援、事例演習│運動器障害・整形外科疾患のADL:病期によるADLのポイント、上肢関節の機能的役割、ADLにおける修復組織別の注意点、脊髄損傷(脊髄損傷の概要、支援(SCI起居・移動各論))/精神機能のADL/統合失調症、大うつ病性障害、アルコール使用障害/発達過程のADL/発達過程における障害の特徴および医学管理、評価、治療・支援
4.補装具・福祉用具・住環境/装具と補装具:補装具とは、補装具の公的給付、装具とは、体幹装具、上肢装具、下肢装具│福祉用具:福祉用具の公的給付(補装具を除く)、福祉用具の種類、ADLで用いる福祉用具│住宅環境:住宅改修の考え方、住宅改修の職種間連携、住宅改修の基本的な配慮/5.社会生活行為の支援/教育:評価、支援、補装具と福祉機器、参加と体験│就労:作業療法と就労支援、就労支援のための評価、就労支援のしかた│コミュニティ,遊び:社会生活機能とコミュニティ・ケア、遊び,趣味,余暇活動の多様性、遊びと作業療法、作業療法の視点、身体機能と遊び、社会心理機能
「作業療法研究法」の観点からは、作業療法を対象とした研究について、その種類・分類を、実例を挙げて平易に解説しています。研究計画書、研究報告書作成に至る実際の手順を、学部生のレベルでの理解・実用のために示しています。誰もが悩む作業療法リーズニング、EBP、ナラティブといったキーワードを解き明かします。
1.研究とは何をするのか/研究は誰が何のためにするものなのか、分野別研究とその流れ:歴史研究と時代背景・研究に関する概観、研究疑問を立てること、研究疑問を解決するにはどうするか、研究と倫理/2.研究にはどのようなものがあるのか/研究の類型、文献レビューと文献研究、調査研究、実験研究、事例研究(一般)、事例研究(シングルシステムデザイン)/3.研究にかかわる基礎知識/研究計画の手順と論文の構成、研究とEBMの立証、統計解析(量的研究)にかかわる基礎知識、質的研究にかかわる基礎知識/4.研究論文の発表と手続き/作業療法教育における卒業研究論文の作成とその到達レベル、研究論文発表に関する知識と手続き/5.臨床研究の実践例と動向/身体機能領域の研究の実践例と動向、精神機能領域の研究の実践例と動向、発達過程領域の研究の実践例と動向、高齢期領域の研究の実践例と動向/6.作業療法研究法の発展に向けて
作業療法を実践するうえで、対象者の「評価」は欠かせないものです。「作業療法評価」の観点からは、評価の基礎知識から、身体・精神・発達・高齢期といった作業療法の全領域に共通の評価法、および各領域特有の評価法に至るまで、理論を交えて紹介し、治療に結び付ける視点を養うことができます。「高次脳機能評価法」「排泄機能検査」「生活行為向上マネジメント」「内部疾患」についても学べ、学生も臨床の作業療法士も必読の内容です。
1.評価学の基礎(GIO,SBO,修得チェックリスト)/作業療法と評価、再評価と作業療法の効果判定、記録・報告の意義と特徴、
2.領域共通の評価法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/面接法・観察法、意識の評価およびバイタルサインの測定,臨床検査値の読み方、形態計測、関節可動域測定、筋力検査、感覚検査、反射検査、姿勢反射検査、筋緊張検査、協調性検査、脳神経検査、摂食・嚥下機能検査、排泄機能評価、上肢機能検査、日常生活活動の評価、QOL,興味,役割の評価、生活行為向上マネジメント3.身体機能評価法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/脳血管障害・頭部外傷の評価│脊髄損傷の評価│上肢の末梢神経損傷の評価│関節リウマチおよびその類縁疾患の評価:関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎・皮膚筋炎│その他の神経疾患,神経・筋疾患の評価│内部疾患の評価
4.高次脳機能評価法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/5.精神機能評価法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/精神機能作業療法評価学の基礎、精神機能作業療法における情報収集、精神機能作業療法における観察法と面接法、精神機能作業療法における検査法、集団における評価、精神機能作業療法の実際、疾患別の評価事例、臨床的思考に向けて-対象者を立体的に理解することの重要性6.発達過程評価法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/発達過程作業療法における家族との面接、発達過程作業療法における発達検査の目的と留意点、発達全般を評価する検査、運動機能の評価、感覚統合機能の評価、視知覚・視覚認知の評価、知能・認知機能の評価、行動の評価、作業遂行・身辺処理の評価、疾患・障害による評価の選択/7.高齢期機能評価法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/8.就労の評価(GIO,SBO,修得チェックリスト)/9.作業療法評価学の発展
「発達過程作業療法」の観点からは、乳幼児から青年までの発達過程の基本内容から、実際の作業療法士のかかわり方まで、わかりやすく解説しています。最近、重要視されている地域でのかかわり方の現状をふまえ、「学校支援」や「就労支援」についても解説しています。さらに実践事例の章では脳性麻痺や神経発達症など、重要症例をより詳細に解説し、また新たに「発達性協調運動症」や「強度行動障害」など疾患・障害も事例を踏まえて解説しています。
1.発達過程作業療法学の基礎(GIO,SBO,修得チェックリスト)/発達過程作業療法の理念と目的:子どもと発達過程作業療法、発達過程作業療法の理念と目的—症例を通して、子どもの生活年齢と発達年齢の考え方、発達障害の定義│発達過程作業療法の形成(歴史)と変遷:小児リハビリテーション導入前にみる先駆者の働き、小児リハビリテーションと発達過程作業療法、病院・施設から地域へ—作業療法士に求められる連携(2010年代⇒令和へ)│人間の発達過程と作業療法に必要な知識:発達的観点とは、作業療法士に必要な発達の知識、人の発達段階区分、作業療法と発達課題、定型発達過程と発達遅滞症状の出現時期、発達過程における子どもの作業│発達過程作業療法の対象疾患と発達遅滞症状:発達過程の障害とは、発達過程作業療法の対象疾患、作業療法士が対応する発達遅滞症状、発達を促すための対応│発達過程作業療法に関連する法規・制度│発達過程の子どもたちに携わる作業療法士の役割と資質:作業療法士の役割、作業療法士に求められる資質
2.発達過程作業療法の実践現場と実践過程および記録(GIO,SBO,修得チェックリスト)/発達過程作業療法の実践の場:急性期病院(主に新生児⇒乳児期)、地域における支援の場(幼児期⇒学齢期)、学校教育現場│発達過程作業療法における基本的実践過程:初期評価、作業療法の実施、再評価、最終評価と効果判定、フォローアップと地域への移行│発達過程作業療法における記録/3.発達過程作業療法の地域支援(GIO,SBO,修得チェックリスト)/病院・施設から地域へ:発達に障害がある児の地域生活を支える制度、地域リハビリテーションと発達過程作業療法の役割│地域支援のシステム:ライフサイクルに応じた地域支援システムとは、地域支援システムを支える法律と施策、各ライフサイクルに応じた地域支援システム│作業療法士のかかわり:病院、放課後等デイサービス、市町村(子育て支援分野)、幼稚園・保育所・学校、就労
4.発達過程作業療法の実践事例(GIO,SBO,修得チェックリスト)/新生児(NICU対象児):子どもの臨床像—小さく生まれたAちゃん、NICUとNICU対象児とは—低出生体重児を主として、医学的治療と主要な疾患、NICUでの作業療法のための概念的基盤、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際│脳性麻痺:子どもの臨床像—脳性麻痺痙直型四肢麻痺のBくん、脳性麻痺とは、医学的治療、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際│知的能力障害:子どもの臨床像—発達に遅れがあるCくん、知的能力障害とは(精神遅滞,知的障害)、医学的治療、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際│神経発達症群・神経発達障害群:神経発達症群とは、神経発達症群の臨床像、医学的治療、心理・社会的支援、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際│重症心身障害児(者):子どもの臨床像—重い障害のあるCちゃんの思いと母親の悩み、重症心身障害児(者)とは、作業療法評価:多職種協働—医療・福祉・教育との連携のなかで、作業療法の実践:関係性発達の特徴とその支援、症例を通した作業療法の実際│強度行動障害:子どもの臨床像—行動障害があるDさん、強度行動障害とは、医学的治療(医療の役割)と福祉サービス、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際│頭部外傷等に伴う高次脳機能障害:子どもの臨床像—頭部外傷により高次脳機能障害を呈したEくん、高次脳機能障害とは(原因,症状など)、医学的治療、作業療法評価(急性期・回復期・復学の時期)、作業療法の実践(急性期・回復期・復学の時期)、症例を通した作業療法の実際│筋ジストロフィー:どもの臨床像—運動機能障害が進行していくEくん、筋ジストロフィーとは、筋ジストロフィーの分類と特徴、医学的治療、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際│骨関節疾患:分娩麻痺—分娩麻痺があるFちゃん、先天性四肢形成不全と切断—先天性四肢形成不全があるGくん、先天性多発性関節拘縮症—食事と着替えに励んだHちゃん│二分脊椎症:子どもの臨床像—二分脊椎症があるIちゃん、二分脊椎症とは、医学的治療、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際│内部障害(心疾患・腎疾患):子どもの臨床像—心疾患(拡張型心筋症)があるJくん、内部障害(心疾患・腎疾患)とは、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際
│小児がん:子どもの臨床像—小児脳腫瘍の治療を受けたKちゃん、小児がんとは、医学的治療、作業療法評価、作業療法の実践、症例を通した作業療法の実際
5.発達過程作業療法学の発展/ていねいな作業療法の実践、臨床を研究へ、効果判定のための発達過程作業療法評価ツールの開発、論文として発表、チーム発達過程作業療法
「精神機能作業療法」の観点からは精神保健医療福祉の動向、理論・実践モデルなど押さえるべき知識を整理しています。理解が欠かせない「回復過程」についても病期ごとに丁寧に解説しています。また、各疾患のイメージをつかみやすいように実践事例を豊富に収載しています。疾患別、対象者や場面からみた事例を取り上げています。ICD-10、DSM-5に準拠し、「現在のスタンダード」を示しています。現場に即したよりわかりやすく編集されています。
1.精神機能作業療法の基礎(GIO,SBO,修得チェックリスト)/精神機能作業療法の基本的視点│精神保健医療福祉と作業療法:精神保健医療福祉の動向と精神機能作業療法の歴史、精神保健医療福祉の現状と今後の方向性、精神機能作業療法の現状と課題/2.精神機能作業療法の実践基盤(GIO,SBO,修得チェックリスト)/精神機能作業療法の理論・実践モデル│回復過程と作業療法:回復過程における作業療法の視点、回復早期における作業療法の視点、回復期後期・生活期(維持期)における作業療法の視点│地域生活における作業療法の視点:精神障害者に対する地域生活支援の現状、地域生活支援を行う際の重要な視点、アセスメントと支援のポイント、地域生活におけるさまざまな支援技法、予防・保健領域におけるメンタルヘルス支援
3.疾患別精神機能作業療法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/症状性を含む器質性精神障害:作業療法評価、作業療法の目標、作業療法プログラムとその実践、実践事例│精神作用物質使用による精神および行動の障害:作業療法評価、作業療法の目標、作業療法プログラムとその実践、実践事例│統合失調症,統合失調症型障害および妄想性障害:作業療法評価、作業療法の目標、作業療法プログラムとその実践、実践事例│気分(感情)障害:作業療法評価、作業療法の目標、作業療法プログラムとその実践、実践事例│神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害:作業療法評価、作業療法の目標、作業療法プログラムとその実践、実践事例│生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群:作業療法評価、作業療法の目標、作業療法プログラムとその実践、実践事例│成人の人格および行動の障害:作業療法評価、作業療法の目標、作業療法プログラムとその実践、実践事例│小児[児童]期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害:作業療法評価、作業療法の目標、作業療法プログラム、実践事例
4.状態別精神機能作業療法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/認知機能障害における作業療法:認知機能リハビリテーションの基本的考え方、神経認知機能障害に対するリハビリテーション、社会認知機能障害に対するリハビリテーション、認知機能障害に対する作業療法(実践事例)│身体合併症における作業療法:身体合併症と作業療法の基本的考え方、身体合併症と作業療法(実践事例)/5.場面別精神機能作業療法(GIO,SBO,修得チェックリスト)/退院支援における作業療法:退院支援の基本的考え方、退院支援における作業療法(実践事例)│就労支援における作業療法:就労支援の基本的考え方、作業療法士による就労支援の留意点、就労支援における作業療法(実践事例)│復職支援における作業療法:復職支援の基本的考え方、復職支援における作業療法(実践事例)│地域生活支援における作業療法:地域生活支援の基本的考え方、地域生活支援における作業療法(実践事例)、これからの地域生活支援│司法精神医療における作業療法:心神喪失者等医療観察制度と作業療法の役割、指定入院医療機関・指定通院医療機関における作業療法の留意点、医療観察法での入院から地域での支援へ(実践事例)6.精神機能作業療法学の発展に向けて/脳科学の発展とリハビリテーション、精神機能作業療法のオリジナリティ、生活行為向上マネジメントの活用
高次脳機能障害は“目に見えない”障害です。「高次脳機能作業療法」の観点からは、高次脳機能障害の基礎知識から始まり、評価から治療に至る作業療法の実践に至るまで、事例も豊富に織り交ぜながら平易に解説しています。さらに、失語や半側空間無視、失行・失認といった高次脳機能障害の代表的な症状を示すことにより、理解を深めることができきます。就労支援や自動車運転などトピックも充実しています。
1.高次脳機能障害作業療法学の基礎(GIO,SBO,修得チェックリスト)/高次脳機能とその発達:高次脳機能とは、脳の進化と発達、脳の側性化と利き手、脳と意識、神経心理学と二重解離の原理│脳解剖と画像診断:脳の主な部位の名称、大脳動脈とその灌流領域、画像所見の診かた、脳に男女差はあるか?─ヤコブレフのトルクの謎│評価と治療の流れ:作業療法の実践過程、サヴァン症候群の才能とその魅力│多職種連携と作業療法士の役割:働きバチの分業とハチの巣,あるいはクモの巣について
2.高次脳機能作業療法症状と評価・治療(GIO,SBO,修得チェックリスト)/注意障害:定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療│記憶障害:定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療│失語:定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療│失行:定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療│失認(対象認知の障害):定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療、バリント(Bálint)症候群│半側空間無視:定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療、半側空間無視患者│遂行機能障害:定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療、ホモ・サピエンスと遂行機能、ストループ効果とストループテスト│社会的行動障害:定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療、フィネアス・ゲイジの悲劇と貢献│認知症:定義と分類、責任病巣、メカニズム、評価、治療
3.高次脳機能作業療法に対する作業療法の実際(GIO,SBO,修得チェックリスト)/注意障害:症例提示、評価、治療、類似例に対するアドバイス│記憶障害:症例提示、評価、治療、類似例に対するアドバイス、高次脳機能障害からの回復│失語:症例提示、評価、治療、結果、類似例に対するアドバイス│失行:症例提示、評価、治療、類似例に対するアドバイス│視覚失認:症例提示、評価、治療│半側空間無視:症例提示、評価、治療、類似例に対するアドバイス│半側空間無視(プリズム順応):プリズム順応課題と効果判定の実施方法、自験例の紹介、症例提示│遂行機能障害:症例提示、評価、治療、類似例に対するアドバイス│社会的行動障害│認知症:症例提示、評価、治療、類似例に対するアドバイス
4.高次脳機能障害と社会復帰支援(GIO,SBO,修得チェックリスト)/高次脳機能障害支援事業:高次脳機能障害支援事業の成り立ちと背景、高次脳機能事業支援普及事業、症例提示、考察│高次脳機能障害と就労支援:作業療法士による就労支援、就労形態に応じた制度と支援機関、復職、職業準備性、国際生活機能分類(ICF)に基づく包括的支援、病期別の作業療法士の役割、就労支援における課題、症例提示、就労支援で目指すもの│高次脳機能障害と運転:高次脳機能障害を有する脳損傷患者の自動車運転と交通安全上のリスク,疫学的リスク、運転中止後のQOL低下や予後悪化へのリスク、脳損傷患者の運転再開の背景にある制度─道路交通法について、自動車運転再開に向けた評価・支援の流れ、症例提示、自動車運転再開において作業療法士に期待される役割5.高次脳機能作業療法学の発展に向けて:高次脳機能障害と作業療法士の関係、作業療法士にできること、作業療法士をめざす皆さんに期待すること
「身体機能作業療法学」の観点からは、身体機能とその機能障害について、各種身体機能作業療法の治療原理および実践課程を、カラーの図・写真を多用した解説によりわかりやすく紹介しています。国家試験出題基準に含まれることとなった悪性腫瘍(がん)のリハビリテーションが充実しています。ほかにも「加齢性関節疾患」、「腱損傷」、「腰痛症」を新たに取り上げ、臨床実践の基礎となる知識を網羅しています。
1.身体機能作業療法学概論/身体機能作業療法学の基礎:身体機能作業療法学を学ぶ皆さんへ、身体機能作業療法の目的と方法,対象、身体機能作業療法学の枠組み、身体機能作業療法学の実践│身体機能作業療法の治療原理:対象者とセラピストのためのボディメカニクス、運動制御理論と運動学習、関節可動域の維持・拡大、筋力と筋持久力の維持・増強、筋緊張異常とその治療、不随意運動とその治療、協調運動障害とその治療、感覚・知覚再教育、廃用症候群とその対応、物理療法の基礎
2.疾患別身体機能作業療法/中枢神経疾患:脳血管障害、頭部外傷、脊髄損傷│骨関節疾患│骨折│加齢性関節疾患│関節リウマチおよびその類縁疾患:関節リウマチ、全身性エリテマトーデス,多発性筋炎・皮膚筋炎│上肢の末梢神経損傷│腱損傷:手指腱損傷、腱板断裂│熱傷│切断と義肢│腰痛症│神経筋疾患:多発性硬化症、ギラン-バレー症候群、重症筋無力症│神経変性疾患:パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症│内部疾患:心疾患、呼吸器疾患、糖尿病│悪性腫瘍(がん):悪性腫瘍切除術後、ターミナルケア(終末期がん)、身体機能作業療法学の発展に向けて
「高齢期作業療法」の観点からは、近年重要視されてきている認知症や介護予防、初期集中支援などの内容が重点的に記載されています。実践事例では、実際の高齢者への作業療法を具体的にイメージできるよう、ストーリーに沿って様々なケースが紹介されています。健康高齢者や要支援者のケースなどについて豊富な事例により学習することができます。
1.高齢期作業療法学の基礎/高齢期作業療法学を学ぶ皆さんへ:高齢者と作業療法、高齢期作業療法学で学ぶ事柄とその学び方│高齢社会:高齢化の進展、社会施策の変遷│高齢期の課題:高齢期への適応、高齢期のQOL、高齢期の社会活動、高齢期の家族関係、現代社会と高齢者│社会制度:わが国の高齢者福祉対策、高齢者を守る法律、制度の変化│高齢期の作業療法:高齢期障害と障害受容、一般高齢者の状況、高齢期作業療法の役割と機能、高齢期作業療法の目的│高齢期の一般的特徴:老化とは、高齢期の生理的・身体的特徴、老年症候群、高齢期の精神的・心理的特徴│高齢期に多い疾患:循環器疾患、呼吸器疾患、神経疾患、運動器(骨・骨格筋)疾患、内分泌代謝疾患、精神疾患、皮膚疾患、眼疾患│認知症:認知症とは、認知症の分類と原因、認知症の症状、認知症をきたす代表疾患
2.高齢期作業療法の実践/高齢期作業療法の実践過程:作業療法士が理解しておくべき人権と尊厳、高齢者の生活の見方、高齢期作業療法の実践過程│病期に応じた治療・援助内容の違い:高齢期の対象者がたどる病期の流れ、急性期、回復期、生活期、終末期│実施場所に応じた治療・援助内容の違い:一般病院、療養病床、認知症病棟、介護老人保健施設、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、在宅
│一般高齢者の作業療法:健康高齢者、虚弱高齢者、身体障害をもった高齢者、寝たきり高齢者、精神障害をもった高齢者│介護予防の作業療法:介護予防とは、超高齢社会と地域包括ケアシステム、介護予防における作業療法士の役割、介護保険制度における介護予防の位置づけとその変遷、今までの介護予防に学ぶ、これからの介護予防事業について│認知症高齢者の作業療法:認知症に対する作業療法の位置づけ、作業療法における評価の目的とアセスメントツール、疾患別の作業療法の視点、支援場所による作業療法の実践、介護家族への支援、地域資源の活用
3.高齢期作業療法の実践事例/健康高齢者のケース:不活発な生活から活動的な生活へ、作業療法初期評価、作業療法士としてのかかわり,支援、考察│要支援者のケース-介護支援専門員の立場から:緊張と胸躍る初回面接、作業療法評価、治療・指導・援助、考察│要介護者のケース-医療から在宅まで│回復期リハビリテーション病棟:介護老人保健施設へ送り出し、作業療法評価・実施計画、治療・指導・援助、考察│介護老人保健施設:医療との連携、作業療法評価と計画の立案、治療・指導・援助、考察│通所リハビリテーション:集団での活動から役割獲得へ、作業療法評価と計画の立案、治療・指導・援助、考察│訪問リハビリテーション:在宅から地域へ、作業療法評価と計画の立案、治療・指導・援助、考察│軽度の認知症高齢者のケース:作業療法の視点の強み、作業療法評価、治療・指導・援助、考察│中等度の認知症高齢者のケース:「その人らしさ」を引き出すアプローチ、作業療法評価・実施計画、治療・指導・援助、考察│重度の認知症から寝たきりに移行したケース:作業療法士(作業療法)の力の見せどころ、作業療法評価・実施計画、治療・指導・援助、考察│終末期においてアクティビティが影響を与えたケース:作業療法評価、治療・指導・援助、考察│高齢期作業療法学の発展に向けて:高齢期作業療法をとりまく現状から、介護予防、在宅復帰・在宅生活支援、認知症高齢者に対するリハビリテーション、看取り・終末期への取り組み、マネジャーとしての作業療法士4.資料/法制度関連資料
「地域作業療法学」の観点からは、地域リハビリテーションにおける地域作業療法の位置づけや、介護保険制度、障害者総合支援法における地域作業療法の役割についてわかりやすく解説しています。施設での実践事例を紹介し、地域作業療法の多様な姿を示しています。通所リハビリ(デイケアセンター)、特別支援教育、認知症支援の実践事例も加えています。作業療法士を志す学生はもちろん、これから地域に出ようとしている作業療法士にも最適の記事が満載です。
1.地域作業療法の基盤と背景(GIO,SBO,修得チェックリスト)/地域を知る:地域のとらえ方、地域の文脈│地域リハビリテーションの流れをとらえる:地域医療活動の成り立ち、地域リハビリテーションの概念、地域リハビリテーション活動の変遷、地域社会に根ざしたリハビリテーション│地域作業療法を考察する:地域作業療法の概念、地域作業療法と生活障害、わが国における地域作業療法、作業活動と社会参加への広がり
2.地域作業療法を支える制度・社会生活支援・連携(GIO,SBO,修得チェックリスト)/制度・施策とのつながりを知る:社会保障制度、介護保険制度における作業療法士、障害者総合支援法における作業療法士、教育における作業療法士、企業における作業療法士│社会生活支援を理解する:支援のためのニーズ把握、ソーシャルサポートネットワーク│多職種の連携と協働を理解する:地域における多職種の連携、連携する職種の業務と役割
3.地域作業療法の実践(GIO,SBO,修得チェックリスト)/地域作業療法の枠組みを理解する:評価の視点│環境と地域づくりを考察する:地域診断と地域づくり、住環境の評価、住環境の改善とまちづくり│支援プログラムとマネジメントを学ぶ:個別支援プログラム、集団支援プログラムと地域づくり、生活行為向上マネジメント、リスクマネジメント│地域作業療法の実践の場を知る:病院(身体機能領域)、病院(精神機能領域)、診療所(クリニック)、介護老人保健施設、通所介護施設、通所リハビリテーション(デイケアセンター)、訪問リハビリテーション,訪問作業療法、地域包括支援センター、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、発達支援、特別支援学校、地域生活移行(精神障害者の地域生活支援)、就労支援、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、終末期、小児総合医療施設、リハビリテーションセンター、身体障害者福祉センター、小児総合医療施設、リハビリテーションセンター(相談部門)
4.地域作業療法の実践事例(GIO,SBO,修得チェックリスト)/病院(身体機能領域):作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│病院(精神機能領域):作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│診療所(クリニック):作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│介護老人保健施設:作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│通所介護施設(デイサービスセンター):作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│通所リハビリテーション(デイケアセンター):作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│訪問作業療法:作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│地域包括支援センター:作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム):作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│発達支援:作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│教育:作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│地域生活移行(精神障害者の地域生活支援):作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際-特定非営利活動法人いねいぶるの取り組み、今後の課題-これからの地域支援のために│就労支援(高次脳機能障害):作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題│認知症支援:作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題
│在宅(終末期):在宅(終末期)の特徴、作業療法士の役割、作業療法士の活動の実際、今後の課題5.地域作業療法学の発展にむけて-課題と展望/6.資料/主な施設基準など一覧、様式・書式など
豆知識/読者層/口コミ・レビュー/その他情報
読者層(職種)のメインターゲットは、作業療法士ならびに作業療法士を目指す学生です。リハビリテーション職や社会福祉士(ソーシャルワーカー)、精神社会福祉士、保健師などにも役立つ記事が掲載されています。
編集委員は、江藤 文夫(国立障害者リハビリテーションセンター顧問,医師)、香山 明美(日本作業療法士協会,作業療法士)、澤 俊二(金城大学,作業療法士)、竹内さをり(甲南女子大学,作業療法士)、長野 敏宏(御荘診療所,医師)、中村 春基(日本作業療法士協会 会長,作業療法士)、西出 康晴(倉敷中央病院,作業療法士)、山本 伸一(山梨リハビリテーション病院,作業療法士)、といった方々です(敬称略)。
「三輪書店」ではSNSでは「Twitter」を配信しています。ただし、「三輪書店」としてのもので、「作業療法ジャーナル」個別のものではありません。
「Fujisan(富士山マガジン)」のサイトへの「口コミ・レビュー」の読者満足度は93.4%(口コミ数6件:2020年12月21日時点)です。
無料読み放題サービス
2020年12月21日現在、見本誌の無料立ち読み放題サービスは行っていません。『作業療法ジャーナル Vol.52,2018年9月号』の誌面イメージは「レビュー/Vol.52,2018年9月号」に示していますので、参考にして下さい。
最新号・バックナンバーの表紙画像
一般号と増刊号の最新号・バックナンバーの表紙画像です。表紙イメージは「Fujisan(富士山マガジン)」に掲載されている画像へリンクしています。
【一般号】
【増刊号】
レビュー/Vol.52 2018年9月号
【特集】パラリンピックへのOTの貢献
2020年、東京オリンピック・パラリンピックは国民の関心事です。障害者の自立支援においてはさまざまな可能性があり、障害者の自己主張や表現の場が、社会に認められた場にあることは重要です。国内協議では、国民体育大会と併せて全国障害者スポーツ大会が毎年開催されています。障害者とスポーツは身近な存在ではありますが、競技人口や練習場所の確保、指導者や支援者の確保や人材育成等の課題もあります。
OTは、活動性の向上と社会参加の促進にかかわることができ、障害者の可能性を見据えながら、障害と個人の特性に合った活動を選択します。さらに、スポーツ種目では、個人と集団の競技があり、失われた機能を補う義肢・補装具の活用、協議種目によって使用されるものや道具の選択や開発等、OTの専門性を活かしたかかわりが可能です。当然、スポーツに限らず他の芸術や創作活動等多くの場があることも理解しておく必要があります。
本特集は、「パラリンピックへのOTの貢献」で障害者とスポーツと作業療法がつながり、継続的な支援が実現できることを期待しています。一人でも多くの障害者が自分の存在価値を見つけ、輝くことができる場を確保し、支援ができるOTが増えることが望まれています。
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