精神療法・心理療法領域のおすすめ専門雑誌『精神療法』を紹介・ガイドしています。
表紙、値段・価格、発行、創刊、出版社公式サイト、内容の概要などの媒体基本情報の他、読者層・対象職種、豆知識、当サイトオリジナルの紹介文・レビュー、誌面イメージ、口コミ評価、豆知識などの情報を掲載しています。最新号のみではなく、バックナンバー、増刊号も紹介しています。
Contents
媒体の基本情報・概要
精神・心理療法のアプローチから精神・心理療法統合、そして実践まで、創刊以来から精神・心理療法一筋を歩んでいるおすすめの専門誌雑誌『精神療法』!
金剛出版│Fujisan(富士山マガジン)
1冊(単品)価格・値段:2,2000円(一般号)│3,080円(増刊)
1年間定期購読価格:16,280円(一般号6冊+増刊1冊)
判型・サイズ:B5判
発行:偶数月刊+5月(増刊)
発売日:5日
創刊:1975(昭和50)年
発行部数:6,500 部
出版社:金剛出版(since1968(昭和43)年)│広告媒体[PDF版]
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媒体関連キーワード : 精神療法/支持的精神療法/認知行動療法/集団精神療法/カウンセリング/セラピー
読者層(職種) : 臨床心理士│カウンセラー│セラピスト│心理学者│精神科関連医師│精神保健福祉士
オリジナル紹介文
媒体概要/紹介文/レビュー
薬など身体に直接働きかける方法を使わず、話をしたり、話を聞いたりすることで治療する心療内科・精神科独特の方法を、サイコセラピーと言われています。これを心理学の世界では心理療法と訳し、精神科医の世界では精神療法と訳しています。心理療法・精神療法には大きく分けてふたつの方向性があり、ひとつは支持的精神療法と言い、治療者は患者さんの話に耳を傾け、共感を示し、サポートします。自分の考えに自信を持てない方や、いろんな考えで混乱している方に向いている治療法です。もうひとつは治療者がもっと積極的に助言する方法で、認知行動療法がその代表です。認知行動療法とは物の考え方、感じ方、行動の習慣を変えるための集中的な指導を受ける治療法です。他にもさまざまな方法による心理療法・精神療法があり、それぞれが支持的な方向性と指導的な方向性を少しずつ加味しています。その代表的なものとしては、無意識の心の動きを操作する精神分析的精神療法などがあります。
『精神療法』は、臨床医・心理カウンセラー・セラピストが外来患者を診療する際に役に立つ精神療法の理論やテクニックなど、日々の臨床に直結する記事を配信しています。精神療法の位置づけという基礎的な内容から、患者とのラポート(セラピストとクライエントとの間の心的状態)づくりや効果的な面接の技法といった実際の治療でのポイント、臨床でみかける機会の多い疾患の特徴と介入方法まで網羅的に解説しています。限られた時間でより有効な診療・セラピーを行う手助けとなります。日常臨床に直結した特集と症例研究、文献紹介などで構成される豊富な誌面は、初学者からベテランまで幅広い支持を得ています。
具体手的には、精神療法・心理療法の現状・問題・課題・研究・臨床実践・診療・将来の展望など、下記の項目に関連する記事をメインにさまざまなコンテンツを収載しています。
1.総論:心理療法の歴史と比較研究/1.1.起源と定義:心理療法の起源、心理療法の定義│1.2.原始治療と信仰治療:原始治療、信仰治療
│1.3.催眠術と無意識の発見:催眠術の歴史、フロイト精神分析の出発、フロイト以後、人間学派、催眠療法とその後│1.4.行動療法と認知療法:行動療法、認知療法│1.5.心理療法の第三の道:人間性心理学、人間的関係と人格の成長│1.6.医師と心理療法│1.7.日本的な心理療法:森田療法、内観慮法│1.8.短期療法と集団療法:短期心理療法またはブリーフ・サイコセラピー、集団心理療法│1.9.心理療法の比較研究:心理療法の分類、心理療法の効果
2.治療構造論/2.1.治療者の側から見た治療構造:治療者が意図的に設定するもの、治療者の意図を超えて与えられるもの、治療経過中に自然に形成される治療構造│2.2.心理療法学的な概念としての治療構造:心理療法の基本的要素としての治療構造、固有の心理療法における固有の治療構造│2.3.治療構造のパラメーターと順応│2.4.心的世界における治療構造:治療構造の心的機能、治療構造と移転、治療構造と逆移転│2.5.治療構造論の展開
3.精神分析学/3.1.精神分析とは何か│3.2.精神分析の学習:書物による知的学習、スーパービジョン、教育分析または個人分析│3.3.精神分析の技法:自由連想法、夢解釈(夢分析)、言葉による介入、抵抗分析│3.4.精神分析の理論:局所論的・構造論的観点、欲動論的・経済論的観点、発達論的観点│3.5.フロイト以後の発展―ポスト・フロイディアン
4.分析心理学:4.1.ユング派の転移逆転移関係、│4.2.結合と聖婚、│4.3.親和における聖婚と創造、│4.4.境界人格障害と聖婚、│4.5.治療に抵抗することの建設的意味、│4.6.傷ついた治療者の元型、│4.7.コンユンクチオの実際、│4.8.心の複数性、│4.9.分裂病の臨床から、│4.10.セルフの複数性と自我―セルフ枢軸、│4.11.神秘的分有または投影性同一視、│4.12.分化とコンユンクチオ
5.催眠療法/5.1.催眠療法の歴史:古典的催眠と催眠療法、メスメリズムとブレイディスム、ナンシー学派とサルベトリエール学派、精神分析と催眠分析、自己催眠・自己治療法、催眠研究の展開│5.2.催眠の見解と催眠療法:催眠の諸見解、催眠特性と催眠療法、精神分析療法と行動療法における催眠、エリクソンの非伝統的催眠│5.3.催眠にみられる体験:催眠とは、催眠導入過程、催眠リラクセイション、暗示│5.4.非現実世界での体験:瞑想性注意集中の状態、現実と非現実の結合、催眠イメージ療法、催眠イメージ療法の実際│5.5.催眠療法の留意点:催眠の深さ、催眠と眠り、催眠治療関係
6.クライエント中心療法/6.1.クライエント中心療法の実際:治療者の基本姿勢、初期の面接例、公庫の面接例│6.2.クライエント中心療法の歴史│6.3.クライエント中心療法の理論│6.4.クライエント中心療法の意義:クライエントの自己成長力の発見、初回面接時から“セラピー”を重視した処遇、“parsonal power”を重視する視点、“学派”の統合をめざす視点、心理療法の科学的研究発展への貢献│6.5.発展と応用
7.現存在分析と実存分析/7.1.現存在分析と実存分析:ビンスワンガー、ボス、フランクル│7.2.現存在分析と実存分析の課題
8.行動療法と認知療法/│8.1.行動療法:行動療法とは何か、行動療法の歴史、行動療法の特徴、行動療法の代表的技法と適用症例、行動カウンセリング│8.2.行動療法の新しい発展:「セルフ」概念の重視、認知行動療法の発展、パッケージの治療法の開発、適用症例の拡大
│8.3.認知療法:認知療法の定義と特徴、認知療法における行動理解のモデル、問題となる思考様式、認知療法の技法
9.集団心理療法/9.1.歴史と今日的展開│9.2.集団心理療法の効用と目標│9.3.個人心理療法と集団心理療法│9.4.集団心理療法の種類│9.5.集団心理療法の実際と技法:治療の全体的構成、準備、グループプロセスとグループ展開、治療的作業の本質と治療者の役割および技法
10.チーム・アプローチ/10.1.チームアプローチとは│10.2.チームアプローチの基本的問題│10.3.チームアプローチにおける基本方針│10.4.精神科領域におけるチーム・アプローチの諸問題:患者と治療スタッフの関係、境界例の場合、精神科医と臨床心理士の関係、多職種の関係するチーム・アプローチ、家族療法とチーム・アプローチ│10.5.患者からみたチーム・アプローチ│10.6.チーム・アプローチの有効性―現代の社会状況との関連で
11.心理療法学/11.1.心理療法について:心理療法とは何か、患者について、治療者について│11.2.心理療法研究:心理療法研究への行動科学の適用、治療結果の問題、患者と診断の問題、技法の問題、治療者のパーソナリティ、治療同盟、臨床研究の方法論の発達│11.3.心理療法や心理療法研究の将来の方向:治療成果の問題、悪化の問題、技法対非特異的要因、診断の問題、問題への技法の連結、心理療法のニーズの高まりと社会の関心、実践的な治療の要求
12.自律訓練法/12.1.自律訓練法:自律訓練法の意味、自律訓練法の諸アプローチの構成、自律訓練法の成立と特質、自律訓練法の目標
│12.2.標準練習:準備段階、受動的注意集中、進め方、実施上の注意、標準練習公式│12.3.黙想練習│12.4.自律性諸技法:自律性変容、自律性中和、自律行動療法、自律性バイオフィードバック訓練法│12.5.自律訓練法の応用:心理・教育領域、スポーツ領域、産業領域
13.バイオフィードバック法/13.1.バイオフィードバック法の概念│13.2.バイオフィードバックの臨床応用:適用と限界、具体的手技および注意点│13.3.症例研究:痙性斜頸、スモン病│13.4.症例計画法
14.自己弛緩法/14.1.自己弛緩法とは:自己治療、心の悩みと姿勢、4つの訓練│14.2.弛緩リハーサル:肩甲骨あわせ、首弛緩、緊張肩回し│14.3.セルフコントロール訓練:片腕斜め上げ⇒ひじ弛緩、両腕斜め上げ⇒両ひじ弛緩⇒両肩弛緩、両腕水平伸ばし⇒ひじ弛緩│14.4.緊張⇔弛緩訓練:両ひざ密着⇒両手ももの上密着⇒両腕で胴締め⇒上半身弛緩、全身緊張⇒背もたれ⇒全身弛緩
15.ブリーフ・サイコセラピー/15.1.心理療法の革新:ブリーフ・サイコセラピーの定義、ブリーフ・サイコセラピーの最近の動向、ブリーフ・サイコセラピーへの関心とその背景│15.2.ブリーフ・サイコセラピーの理論:フロイトの短期精神分析例、フェレンツィとランクの積極的療法、アレキサンダーとフレンチの短縮型精神分析的心理療法、ベラックとスモールの緊急ブリーフ・サイコセラピー、ウォールバーグの短期心理療法、パリントー派とマーランの焦点心理療法、シフネオスの不安喚起療法、マンの時間制限心理療法│15.3.ブリーフ・サイコセラピーの特徴:治療技法の特徴、患者選択の基準、治療過程に伴う治療者の役割│15.4.ブリーフ・サイコセラピーの成果とその評価:ブリーフ・サイコセラピーの効果、青年期患者に対する時間制限心理療法の治療結果、症例│15.5.ブリーフ・サイコセラピーの発展的課題:心理療法における時間の問題、わが国におけるブリーフ・サイコセラピーの発展的課題
16.芸術・表現療法/16.1.芸術・表現療法の歴史:表現病理学的な先駆、真の意味の芸術療法の出現│16.2.芸術・表現療法の実際:絵画療法、詩歌療法、音楽療法、写真療法
17.体験過程療法とフォーカシング/17.1.フォーカシング、あるいは体験過程療法(experiential therapy)とは:心理療法の成功と焦点づけ、心理療法のための技法体系としてのフォーカシング│17.2.フォーカシング促進的なリスニングとレスポンス│17.3.トレーニング実施の手順│17.4.フォーカシングの適用とその意味:sub-chlinicalなレヴェルでの適用、心理療法・カウンセリング場面への適用、臨床家自身のフォーカシング体験の意味
18.遊戯療法/18.1.心理療法における遊戯の意味│18.2.遊戯療法の基礎:理論・技論・治療構造、対象と見立て、場所・遊具・技法│18.3.治療過程:治療開始にあたって、経過、遊戯療法過程における留意、子どもの状態像に応じたかかわり方│18.4.事例:導入期(2週間、2回)、中間期(約1年2ヵ月、22回)―人や物へ感情移入し、表現力を伸ばし、外界で足場づくりをする、終結期(約5ヵ月、3回)、この事例によって照射される遊戯療法の本質
19.交流分析/19.1.自我状態とTAの概要:自我状態、TAの概要│19.2.構造分析:自我状態の診断、エゴグラム│19.3.交流パターン分析:交流パターン│19.4.ゲーム分析:心理的ゲーム、ゲームの形式│19.5.脚本分析:脚本とは、脚本分析の実態│19.6.交流分析の利点と限界
20.エンカウンターグループ/20.1.エンカウンターグループ│20.2.エンカウンターグループの沿革:起源と源流、臨床心理学的方法と社会心理学的方法の合流│20.3.エンカウンターグループの動向:世界の動向、日本の動向│20.4.方法│20.5.ファシリテーター論│20.6.エンカウンターグループのプロセス理論│20.7.エンカウンターグループ体験の特質│20.8.今後の発展の方向:サポートシステムとしての発展、ファシリテーター養育・訓練、心理的損傷をめぐる問題、精神病圏・境界線圏の参加者の問題、重要な方向
21.臨床心理学的地域援助/21.1.臨床心理的地域援助の基礎的視点│21.2.危機介入の理論と技法:危機介入とは、危機理論、危機介入の方法│21.3.コンサルテーションの理論と実際:コンサルテーションの基礎姿勢と意義、コンサルテーションの概念規定と基本特性、コンサルテーションおよびコンサルタントの機能、コンサルテーション関係の展開と過程
22.自由連想法再考/22.1.自由連想法とは:「合弁事業」、「分析家の連想を頼りに」、「連想の連続性を増進」、「連想の自由性を拡げる」│22.2.自由連想法の流れ:抵抗の分析、転移の分析、徹底操作│22.3.分析家の機能│22.4.わが国における自由連想法
23.動作法/23.1.動作訓練法の開発と動作:臨床心理学と『からだ』、脳性まひ児の不自由、身体運動と動作、動作の阻害要因としての不当緊張、不自由の改善に関する試み、自己弛緩と適度緊張の援助技法、動作訓練法の進め方、動作訓練法の構成│23.2.脳性まひ児から障害児一般への展開と動作法:動作法の内容、動作法の実施の仕方│23.3.行動変容の概略とまとめ
豆知識/読者層/口コミ・レビュー/その他情報
読者層(職種)のメインターゲットは、精神療法・心理療法を実践する心理カウンセラー・セラピスト・臨床心理士、精神科医です。心理学者、精神保健福祉士などにも役立つ情報が収載されています。
『精神療法』は1975(昭和50)年に『季刊 精神療法』として創刊され、その後1991(平成3)年に現在の『精神療法』と改名されました。
「Fujisan(富士山マガジン)」のサイトへの「口コミ・レビュー」の読者満足度は100%(口コミ数1件:2020年12月18日時点)です。
無料読み放題サービス
2020年12月18日現在では、見本誌の無料読み放題サービスは行っていません。『精神療法 Vol.45,2019年No.1』の誌面イメージは、下の「レビュー/Vol.45,2019年No.1」に示している画像のとおりです。
最新号・バックナンバーの表紙画像
最新号とバックナンバーの表紙画像です。表紙イメージは「Fujisan(富士山マガジン)」に掲載されている画像へリンクしています。なお、発売日順(新しい順)ではなくランダムに掲載していますので、ご注意願います。
【一般号】
【増刊号】
レビュー/Vol.45 2019年No.1(2月号)
【特集】公認心理師のための簡易型認知行動療法入門
2015年9月に公認心理師法が国会で成立し、2018年9月には第1回の公認心理師私見が実施されました。2019年は、国家資格を有する心理職である公認心理師が本格的に活動を開始する記念すべき年となります。では、心理職が国家資格かとなって新たに生じる変化とはどのようなものなのでしょうか。
そのような変化の中で最も本質的な変化のひとつとして、心理職の活動にアカウントビリティが求められることがあります。国家資格となることは、心理職が国の政策に責任もとって関与することです。国の政策には、国民の税金が使われています。そのために、国の政策の一旦を担うことは、法律遵守が求められるとともに国民に対して活動の有効性を示す説明責任を果たすことがもとめられるようになるのは当然です。
活動にアカウントビリティを示すという点で、有効性が実証された活動を実践するエビデンスペイスト・プラクティスが重要となります。エビデンスペイスト・プラクティスとなると、多くの効果研究によって有効性が実証されえちる認知行動療法が重要な役割りを担うこととなります。
しかし、日本の多くの心理職は、これまで認知行動療法の本格的な教育や訓練を受けてきていないという実状があります。そのため、まずは認知行動療法の基本から学んでいく環境を整えていく必要があります。そこで、本特集では、公認心理師がまず学ぶツールとして、すでにその教育プログラムが開発され、実践されている簡易型認知行動療法を紹介することを目的としています。公認心理師は、汎用性を前提としていますので、5分野それぞれにおける簡易型認知行動療法の活用の実際を示し、学習の助けとすることも併せて目的としています。
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