消化器(胃・消化管・肝臓・胆のう・膵臓、他)看護領域のおすすめ専門雑誌『消化器看護』を紹介・ガイドしています。
表紙、値段・価格、発行、創刊、出版社公式サイト、内容の概要などの媒体基本情報の他、読者層・対象職種、豆知識、当サイトオリジナルの紹介文・レビュー、誌面イメージ、口コミ評価、豆知識などの情報を掲載しています。最新号のみではなく、バックナンバー、増刊号も紹介しています。
Contents
媒体の基本情報・概要
多様な患者の広範な消化器を個別性のある関わりをもって看護できるようにためのおすすめの専門雑誌『消化器看護』!
2020年8・9月を持ちまして休刊
1冊(単品)価格 : 2,885 円
(別途入会金年会費 3.000円)
判型・サイズ : B5判
発行 : 既刊
発売日 : 新号の発売無し
創刊 : (調査中)年
発行部数 : (調査中) 部
出版社 : 日総研(since1977・出版部門独立1983年)│パンフレット[PDF]
*「日総研」公式サイトへリンクしています。
媒体関連キーワード : 消化器看護/口腔/食道/胃/十二指腸/小腸/大腸/肛門/肝臓/胆嚢/脾臓/膵臓
読者層(職種) : 看護師・ナース
オリジナル紹介文
媒体概要/紹介文/レビュー
消化器疾患に罹患している患者数は多く、専門病棟だけでなく一般病棟でもケアの必要性が高いく、医療技術や薬剤の進歩が著しい領域でもあります。消化器に含まれる臓器は、口腔、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門、肝臓、胆嚢、脾臓、膵臓があり、その看護は多岐にわたります。消化器看護の実践にあたっては、スキルもさることながら、これらの臓器にかかわる解剖生理や病態生理や疾患の特徴などを理解する必要があり、学ぶべきことは多岐にわたります。
消化器官すべてのケアに関わるのが消化器看護の役割です。上述しましたように、口腔から肛門までの消化器すべてがケアの対象となります。看る臓器の数が多いだけではなく、食べること・排泄することという生活の根源に関わる臓器であることが消化器看護の特徴でもあります。また、消化器系の疾患から、人工肛門(ストーマ)を造設する場合があり、ストーマのケアも、消化器看護の重要な役割となります。/消化器内科・消化器外科の疾患に罹患している患者さんの中には、絶飲食となっている場合があり、その際には、経鼻栄養チューブ(通称マーゲンチューブ、マーゲン)による栄養や薬剤投与、補液・輸液などの処置を行います。そのほか、胃瘻や膵管や胆管に入れるドレーンの管理も消化器看護の役割です。/肝臓はよく「沈黙の臓器」と言われますが、肝機能が低下していても自覚症状がほとんどない場合があります。そこで、患者さんとのコミュニケーションから得られる情報だけでなく、各種臓器機能を表すデータの読み取りが大切になり、検査値データの読み取りも重要な役割となります。/絶飲食をはじめ飲水制限や食事制限、禁酒・禁煙などに取り組まねばならない方が、消化器疾患をもつ患者さんにはいます。入院中の病棟生活や退院後の生活の指導までも、消化器看護の役割に含まれます。
『消化器看護』は、消化管疾患の治療・合併症、肝胆膵疾患の治療・合併症、内視鏡機器の日常点検、大腸ポリペク・EMR、COVID-19患者の緊急内視鏡、がんゲノム医療などのテーマを軸に、手技・判断・指導・管理の実践に活かせる記事と、急性期から週末期まで、多様な患者に個別性のある関わりをもって看護できるようになる記事が豊富に掲載れています。新人・初級者の教育・研修に使える内容から、管理者が求める情報までを包括的に網羅しています。
最新情報や事例を多く紹介しながら、病態生理などの基礎知識、疾患別看護、手術・治療別の周術期看護などについて、初学者はもちろん、ベテランナースにも読み応えのある記事で構成されています。胃管の管理や胃洗浄などの処置とケア、術前の観察とアセスメントのポイント、術後ドレーン管理のポイント、胃透視や上部消化管内視鏡などの検査、上部消化管の疾患や肝胆膵の疾患などおさえておきたい消化器疾患、といった、消化器看護に関わる記事が満載です。消化器疾患の治療で使われる薬に関する情報も掲載されており、薬剤師などの他職種から得られる記事も掲載されています。
具体的には例えば、患者報告アウトカム(PRO)を導入することでによる、患者参画型の患者教育システムの構築/セルフケアチェックシートを入院中から活用することによる、退院後のクリニカルパスに沿ったケアの継続/受診者の検査に対する苦痛の緩和や看護師のケアに対する不安の軽減に効果がある上部消化管内視鏡検査の看護ケアマニュアルの導入/苦痛の緩和に効果的な十二指腸挿入時の下背部から腰部の円を描くようなタッチング/ポリペクトミーとホットバイオプシーの機器・処置具の特性、準備や介助の留意点についての解説/一般的に低侵襲の治療といわれているIVRにおける、治療内容に合わせた術前・術後の看護ケアの注意点/などの記事が掲載されています。
「特集」と「連載」で構成されており、現役で活躍されている専門・認定看護師、消化器診療に携わる医師や臨床検査技師、臨床工学技士の方々が執筆されています。「特集」は1号2テーマとなっており、そのテーマについて5つ程度の小テーマに細分された構成となています。「連載」は5程度の記事から構成されています。最新のトピックスなどを取り扱った「特別企画」も随時掲載されています。明日から自病院でも使える、あるいは少しの工夫で使える情報ばかりです。”あなたの職場のイノベーション・改善”をサポートしてくれます。
『消化器看護』のおすすめポイントは、実際の現場からの提案や実践例が掲載されていることです。架空の理論のように”絵に描いた餅”にならない”実践で使える記事”が魅力です。
豆知識/読者層/口コミ・レビュー/その他情報
2020年4・5月号&6・7月号では、特集と連動した消化管・肝胆膵疾患の治療動画がWEB教材として配信されています。各記事と連動した外科手術、内視鏡治療、IVR動画により、治療法が具体的にイメージできます。大腸疾患に対する外科的治療として、「S状結腸がんに対する腹腔鏡下S状結腸切除手術」「直腸がんに対する副苦境補助した直腸切除術(結腸ストーマ造設)」などの動画が配信されています。
編集コンセプトは「急性期から週末期まで、多様な患者に個別性のある関わりを!」です。1記事(1タイトル)当たりのページ数は10ページ程度割かれており、読み応えのある記事量となっています。
読者層(職種)のメインターゲットは、消化器病棟に勤務する看護師です。消化器はすべての病棟に関連しますので、どの病棟に勤務する看護師の方にも役立つ記事が掲載されています。
『消化器看護』は、残念ながら2020年7・8月号をもちまして休刊となりました。これに伴い価格が下表のとおりとなりますので、ご注意下さい。
無料読み放題サービス
「日総研」のサイトでは最新号(2020年8・9月号)の特集記事と特別企画記事を読み放題の無料立読み放題のサービスを行っています。号によって異なりますが、10ページ程度読めますので、ご購読前に是非一度ご確認下さい。
「日総研」 無料読み放題サービス※(最新号の特集記事を2記事、特別企画記事を1記事)
- 【特集1】消化器疾患患者の日常ケア・看護実践の見直し・改善/大腸切除術患者の周術期ケアの見直し─患者報告アウトカム(PRO)による患者教育の実践
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【特集2】最新の治療・検査に求められる内視鏡看護・介助と変わらない内視鏡看護・介助/上部消化管内視鏡検査の受診者への苦痛緩和 呼吸法,声かけ,タッチングに焦点を当てた看護ケアマニュアルの利用による変化
- 【特別企画】人工呼吸管理下にあるCOVID-19患者に対する緊急上部消化管内視鏡検査・治療の経験
最新号・バックナンバーの表紙画像(日総研)
表紙イメージは日総研の『消化器看護エキスパート』の「バックナンバー」のページへリンクしています。バックナンバーのページに「2020年6・7月号の特集・連載はこちら」のように号ごとのボタンがありますので、それをタップしていただくと、表紙画像と目次が表示されます。
レビュー/2020年6・7月号
【特集1】動画・画像で学ぶ!肝胆膵疾患の治療─
「肝臓がんに対するIVR」
幹細胞がんに対するIVRの治療は大きく分けて、TACEをはじめとする血管内治療と、FRAやMCTといった経皮的治療があり、IVRは一般的に低侵襲の治療ですが、治療内容に合わせた術前・術後の看護ケアを行うことが肝要であると述べています。IVRはさまざまな画像診断装置を利用する治療法であり、超音波やCT、DSAなどの画像に慣れていない看護師は、術中に何をしているのかイメージできないことが多いと思われますが、分からないことがあれば何でも治療医に質問し、肝細胞がんの病態だけではなく、画像所見や治療内容が理解できるようになれば、より質の高いケアにつながると述べています。最後に、肝細胞がんに対するVIRで頻出する略語の一覧を表にまとめています。本稿に関連する動画が本誌読者専用サイトで閲覧できます。
【特集2】大腸ポリペクトミーの介助手技のポイント 処置具・機器の選択─スネアリング─標本回収まで
「大腸ポリペクトミーとホットバイオプシーの介助」
大腸ポリペクトミーやホットバイオプシーで使用する機器と処置具の特徴を最大限に活かすことにより、術前の準備が偶発症予防と機器トラブルに役立つと述べています。介助者は、術者にも患者にも検体にも気を配る必要があると言います。本稿では、ポリペクトミーとホットバイオプシーの機器・処置具の特性、準備や介助の留意点について解説しています。
日本におけるがん統計では、大腸がんは死亡数第2位、罹患数第1位です。大腸がんの原因の一つでもある線種に対する治療法には、ポリペクトミー、ホットバイオプシー、コールポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などがありますが、病変の種類や大きさ、形により治療法を選択します。日々進化する手技、デバイス、周辺機器の特性を理解し、適切な選択ができるよう知識を習得する必要性が消化器内視鏡技師に求められていると述べています。
レビュー/2020年4・5月号
【特集1】動画・画像で学ぶ! 消化管疾患の治療
「食道がんに対する外科治療」
食道の周囲には心臓、大動脈、気管、肺などの重要臓器をはじめ、反回神経、迷走神経などもあり、手術操作によっては術後の機能障害を来す一因となります。食道がんに対する手術は胸部、顎部、腹部と範囲が広く、侵襲が高いため、起こり得る術後合併症を十分に把握し、その内容に合わせた術前・術後の管理の重要性について解説しています。
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